データCAD ユーザーマニュアル

データ、組織、システムを立体で描く。 — IT・データ管理のブレークスルー

版:v0.16.1(2026年10月22日。v0.12 版に、取り込み元の差分・自動同期、図面の移動・退会・請求書払いの契約、表示の言語、うまくいかないときの案内を足した)/対象:はじめて使う方、ワークショップを進めるコンサルタント、ワークスペースの管理者

1. データCADでできること

データCADは、組織のデータを 業務プロセス(X)× 部門・組織(Y)× システム(Z) の3軸の立体空間に置き、CAD のように組み立てて見るためのサービスです。描いた図面から、次のものがそのまま出てきます。

  • AIデータ戦略:6つの指数・AIレンズ・戦略の柱・施策・3つの波のロードマップ・KPI・最初の30日
  • 診断:DMBOK・TOGAF・ISMS・個人情報保護法・NIST・SCS評価制度・GDPR・EU AI法などの観点の所見と対策
  • シミュレーション:ランサムウェアなど7つの攻撃の再生、予算と投資対効果(NPV・ROI・回収)、時間軸と依存関係、地図と事業継続
  • 成果物:情報資産台帳(Excel)、戦略レポート(PDF)、AI用のコンテクスト(Markdown)、オントロジー(JSON-LD・Turtle・SHACL・Cypher)、ODCS・AsyncAPI・ArchiMate、図面ファイル

立体で描くと、①自動モデリング(業務文書・設計書・台帳から図面を起こす)②データ管理(システム・地域・計画の進み具合を多面的に見る。改版した文書・スキーマを入れ直すと差分だけ反映)③攻撃シミュレーション ④投資シミュレーション ⑤プロジェクト管理(計画の進み具合が全社のIT・データに与える影響)の5つが、1枚の図面でつながり、AIデータ戦略ダッシュボードに束ねられます。

描く・見る・攻撃の再生・AI用の出力は無料です。ログインしなくても描き始められ、下書きはブラウザに自動で保存されます。

2. はじめる

2.1 サンプルから作る

ホームの「サンプルから作る」を押すと、企業・自治体・病院・大学・家庭・白紙のサンプルが浮かび上がります。選ぶと右に立体のプレビューが出ます。「開いたらデータツアーを再生する」に印を付けると、開いた直後に図面の全体を3分でめぐるツアーが始まります。

  • ← → で選ぶ、Enter で始める、Esc で閉じる
  • サンプルの内容は架空です。自分の組織の名前に書き換えて使ってください

2.2 文書から自動で作る(自動作図)

ヘッダーの「✦ 自動作図」から、情報資産台帳・システム一覧・業務マニュアル・設計書・DDL などをまとめて入れると、図面の候補と「確認したい点(ヒアリング項目)」が出ます。

  1. ファイルを入れる(最大20ファイル・合計15MB。Excel・CSV・Word・PowerPoint・PDF(文字のあるもの)・テキスト・SQL・基盤メタデータ)
  2. 読み方を選ぶ:ルールで読む(AIなし・外部に送らない・ログイン不要)/AIで読む(ログインが必要。文章も読める)
  3. 確認画面で、候補を種類ごとに確かめて採否を選ぶ。すべての候補に、ファイル・場所・原文の引用と確度が付いています
  4. 「反映」で図面に入る(元に戻せます)。文書から分からなかった所在は「未確認」の業務・部門・保管場所に置かれ、3Dと診断で穴として見えます

AIに送る前に、メール・電話番号・12桁の番号などは自動で伏せ、名簿のような表は見出しだけを送ります。詳しくは AIの利用について。

2.3 既存の台帳を取り込む

「取り込み」から、CSV・TSV・Excel からの貼り付けで台帳を取り込めます(見出しは日英の言い換えを自動で判別)。基盤(Fabric・Power BI・AWS Glue・BigQuery・Snowflake・Databricks・dbt)のメタデータの取り込みは Pro です。

2.4 改版した文書・スキーマを入れ直す(差分の取り込み)

設計文書・情報資産台帳・システム一覧や、基盤のスキーマは、使っているうちに改版されます。自動作図の「反映先」で 「取り込み元の改版として差分だけ反映」、基盤のメタデータの取り込みで 「取り込み元の記録」 を選ぶと、前回その取り込み元から入れた内容と比べて、増えた・変わった・消えたものだけを反映します(反映の前に差分を確認でき、元に戻せます)。

  • 人が直したところは上書きしません。名前を書き直したデータ・業務・部門・システムも、同じものとして追います
  • 人が図面から消したものは、文書にまだあっても足し直しません
  • 分類・個人情報・関係法令を下げる変更は自動では反映しません(確認してから直してください)
  • 取り込み元から消えたものは、既定では消さずに「取り込み元から消えました」の印を付け、診断で知らせます。取り込みで作り人が直していない所在・連携は外します。「取り込みで作り、人が直していないものは削除」も選べます
  • 列の削除・型の変更・テーブルの削除は「破壊的なスキーマ変更」として記録し、そのデータを受け取る連携・データプロダクトがあれば診断に出します
  • 一覧と最後の反映日は、図面全体の右パネル(またはヘッダーの「取り込み」)の 「取り込み元と自動同期」 で確認できます

2.5 接続したシステムから自動で同期する(Team・Enterprise)

「取り込み元と自動同期」→「同期の口を作る」で取り込み用の鍵を発行し、社内の CI・定期実行・CDC のコネクタから送ると、送られるたびに差分だけが図面に反映されます。データCADは社内システムの認証情報を預かりません(各基盤の標準コマンドで書き出したものを送る方式です)。

  • 送れるもの:基盤のスキーマ(CREATE TABLE・INFORMATION_SCHEMA の CSV・AWS Glue・BigQuery・dbt・TMDL など)、変更イベント(列の追加・削除・型の変更、テーブルの作成・削除。Debezium のスキーマ変更イベントもそのまま)、文書(台帳・設計書。ルールで読み、外部の AI には送りません)
  • 鍵はその口にだけ書き込め、図面を読むことはできません。発行したときに一度だけ表示されます。漏れたら「鍵を作り直す」
  • 反映のしかたは「自動で反映」と「承認してから反映」。承認待ちがあると画面の上に帯が出ます
  • 編集している間に自動同期が届いても、保存のときにその変更を当て直すので、編集内容も同期の結果も消えません
  • 変わったところが無いときは版を増やしません。?dry=1 を付けると反映せずに差分だけを返します

2.6 図面ファイルを開く

「取り込み」→「図面ファイル(.datacad.json)を開く」で、出力した図面ファイルをそのまま読み込めます。別のアカウントへの引き渡し、手元でのバックアップ、ワークショップの持ち回りに使えます。

3. 画面の見方

場所内容
ヘッダー図面の名前、保存の状態、自動作図・取り込み・出力・共有・保存
表示の切り替え◆戦略・3D・マトリクス・EA・時間軸・地図・予算ROI・診断・準拠
左のパネルデータ・業務・部門・システム・期間・ドメイン・連携・基盤・拠点・計画・用語の一覧と追加
右のパネル選んだものの編集(名前・分類・所在・責任・AIの扱い・対策・費用・根拠)
右下のダイヤル期間(As-Is → 移行期 → To-Be)の切り替え。比較モードで増減を見る
右上の「日本語/EN」画面の言語の切り替え(選んだ言語はブラウザが覚えます)

表示の言語:画面は日本語と英語に対応しています。最初は、ブラウザの言語に日本語があれば日本語、なければ英語で開きます。英語版のページを人に送るときは、URL の末尾に ?lang=en を付けてください(例:https://datacad.jp/pricing?lang=en)。図面の名前・説明は、右のパネルの「名前(英語)」などに英語を入れておくと、英語の画面と英語の出力で使われます。利用規約・プライバシーポリシーなどの文書は日本語が正本で、英語は参考訳です(SLA・DPA は日本語だけ)。

3.1 3軸と凡例

  • X:業務プロセス(横の列)、Y:部門(積み重なる階)、Z:システム(奥行き。紙・人の記憶も含む)
  • 色=分類:公開(緑)・社内(シアン)・機密(琥珀)・極秘(赤)
  • 塗りの立方体=そこで作成・更新、枠だけ=参照のみ
  • 紫の八面体とリング=物理的に切り離して守るデータ
  • バブル=データドメイン、建物の下の板=技術基盤、建物の上を流れる光=連携(イベント・API・バッチ)

3.2 3Dの操作

操作マウスタッチ
回転ドラッグ1本指
平行移動右ドラッグ/Shift+ドラッグ2本指
拡大・縮小ホイールピンチ
データを選ぶキューブをクリック(通り道が光る)タップ
断面軸の名前をクリックタップ
中身を見るキューブをダブルクリックダブルタップ
選択の解除何もない所/Esc何もない所

ショートカット:Ctrl/⌘+Z 元に戻す、Ctrl/⌘+S 保存、← → 期間の切り替え。

4. 図面を描く

  1. 左のパネルで業務・部門・システム・期間をそろえる(各60まで)
  2. 「データを追加」で、データ(例:顧客マスタ、受注データ、健康診断結果)を作る
  3. 右のパネルの「所在」で、そのデータがどの 業務 × 部門 × システム にあり、何をしているか(作成・参照・更新・削除)を置く。1つのデータが複数の所在にあるのが普通です
  4. 分類・個人情報・物理分離・責任部門(オーナー・スチュワード)・保存期間・関係法令・AIでの扱いを入れる(すべて任意。入れるほど診断と戦略が具体的になります)
  5. 必要に応じて、連携(システム間のデータの流れ)、技術基盤、拠点、計画(ワークパッケージ)、費用を足す

書かないもの:実在の個人の氏名・連絡先・番号、パスワードなどの認証情報。データCADは「どこに何があるか」を描くもので、データそのものは入れません。

5. 見る・分析する

5.1 ◆ 戦略(AIデータ戦略ダッシュボード)

打ち合わせの最初に開くビューです。

  • 俯瞰:AIレンズ(緑=AI-Ready、琥珀=AIに渡せるが準備中、薄い赤=AIに渡せない)、6つの指数(AI活用準備度・ガバナンス・保護・準拠・データ基盤・健全性)のレーダーと推移、AIに届くデータの流れ、ドメイン × 準備度のヒートマップ、攻撃シナリオ別の被害、主要なリスク、期日の帯、AI活用ユースケースの候補
  • 戦略案:意欲(保守的・標準・挑戦的)と期間(12/24/36か月)を選ぶと、戦略の柱・施策・ロードマップ・KPI・最初の30日が出ます。施策ごとに採用・保留・見送りを選び、「採用した施策を計画に追加」で時間軸と予算ROIにつながります
  • 戦略レポート(PDF):A4横のスライド型のレポートを、ブラウザの印刷で PDF に保存できます
  • 柱・施策の「◆ 3Dで見る」で、対象のデータを3Dで光らせます

5.2 マトリクス

TOGAF の CRUD マトリクス(データ × 業務)、アプリ × データ、データ × 部門、機微なデータの集中マップ、拠点 × データ、システム × 基盤、システム間の連携。「表をコピー」で Excel に貼れます。

5.3 EA

ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジーの4層(BDAT)。要素にカーソルを当てると、層をまたぐ影響範囲が光ります。

5.4 時間軸

計画・業務・システム・技術基盤・拠点・データを1本の時間軸に。保守期限(EOL)、更改、先行関係の矛盾、新旧の空白期間を見つけます。行を選ぶと上流(依存している先)と下流(影響する先)をたどれます。

5.5 地図

拠点の円(大きさ=データの数)、1拠点にしかない重要データ(★)、拠点をまたぐ連携、個人情報の越境(赤い破線)。事業継続(ISO 22301)の点検に。

5.6 予算・ROI

システム・基盤の年額、計画の一時費用、効果(業務効率化・コスト削減・収益・リスク低減)を入れると、年度別の予算、何もしない場合と比べた NPV・ROI・IRR・回収の月、感度分析が出ます。計画の遅れ・投資の上振れ・確度・為替はつまみで動かせます。

5.7 診断・準拠

診断は、責任部門がない・出所が分からない・マスタが分散・個人情報が国外・AI禁止のデータが AI にある、などの所見を重要度別に出します(対象へジャンプ)。準拠は、個人情報保護法・GDPR・CCPA・EU AI法・SCS評価制度・NIST CSF などの適用判定、自己評価、規制の日付、AIシステム台帳、処理活動の記録(RoPA)です。

6. 攻撃シミュレーションとデータツアー

  • ⚠ 攻撃:ランサムウェア・標的型メール・取引先経由・内部不正・端末の紛失・クラウドの設定ミス・生成AIへのプロンプトインジェクションの7つ。侵入口から広がる経路、持ち出し・暗号化されるデータ、止まる業務、検知、復旧の目安を3Dで再生します。「効く対策」で、仮に全システムに入れたら被害がどれだけ減るかを比べられます
  • ▶ ツアー:宇宙 → 建物 → フロア → 土台 → データの流れ → 守るべきデータ → データの中 → ドメイン → 時間、と自動でめぐります。経営層への説明の冒頭に
  • リンクで共有:?tour=1(開いたらツアー)、?attack=ransomware(開いたら攻撃)、?view=strategy(開いたら戦略)

結果は図面と前提に基づく推定です。実際の被害・発生確率を示すものではありません。

7. 出力する

「出力」で形式・期間・言語を選び、ダウンロードまたはコピーします。

形式用途プラン
AIコンテクスト(Markdown)社内のAI・LLM のシステムプロンプト、プロジェクトの知識に貼る。AIに渡してはいけないデータのガードレールつき無料
図面ファイル(.datacad.json)図面のバックアップ・引き渡し・持ち出し無料
JSON-LD・RDF Turtle・CSVナレッジグラフ・RAG・表計算無料
Excel(情報資産台帳ほか)ISMS の台帳、CRUD、診断結果、予算、攻撃、AIデータ戦略のシートPro
SHACL・Cypher・ODCS・AsyncAPI・ArchiMateガードレールの機械検証、GraphRAG、データコントラクト、イベント、EA ツールPro

保存した図面は、/api/models/<図面>/export?format=md などの URL で、AIエージェントからいつでも最新の出力を取れます(非公開の図面は共有トークンが必要)。

8. 保存・共有・公開

  1. 保存にはログインが必要です(氏名・メールは保存しません。8.2)
  2. 初めて保存するとき、公開範囲を選びます。既定は「非公開」です。組織の実際の図面は非公開にしてください
  3. 共有リンク:非公開のまま、リンクを知っている人だけが閲覧できます。再発行・無効化できます
  4. ゲスト(Pro 以上):図面ごとに、顧客や外部のコンサルを編集者・閲覧者として招待リンクで招けます。Pro のコンサルが招いた顧客は、無料のアカウントのまま全部の機能を見られます
  5. 公開:公開ギャラリーに載り、誰でも閲覧・複製できます。架空の・一般化した図面だけを公開してください
  6. 履歴:保存のたびに直近20件の履歴が残ります(復元は Pro)

8.1 公開と通報

公開の図面に、実在の個人の情報・組織の機密・権利の侵害・不適切な内容を見つけたら、図面の画面の「通報」から知らせてください(ログイン不要)。通報が一定数たまった図面は、運営が確認するまで公開ギャラリーから外れます。

8.2 ログインの方法

方法向いている人メモ
パスキーだれでも(会社で Google・Apple を使えない人も)「パスキーで新しく始める」で、この PC・スマホの指紋・顔・PIN で登録。メール・氏名・パスワードは要りません。終わると回復コード(10個)が1回だけ出るので、印刷するかパスワードマネージャーに保存します
Microsoft(職場・学校)Microsoft 365 を使う会社・学校の人会社の設定によっては、最初に社内の Microsoft の管理者の許可(サインインだけ・メールや氏名は読まない)が要ります
Google・Apple個人の Google・Apple のアカウントを使える人Google Workspace(会社の Google)は会社のアカウントとして扱います
  • アカウントの画面の「ログインの方法」で、パスキーを足す(別の端末・スマホ)、呼び名を変える・外す、Microsoft をつなぐ・外す、回復コードを作り直すことができます。安全のため、これらはログインから15分以内だけです
  • 2つ以上の方法を登録しておいてください。データCADはメールアドレスなどを持たないため、パスキーと回復コードをすべて無くすと、運営もアカウントを戻せません
  • 端末を無くした・替えた:ログインの画面の「端末を無くした(回復コードでログイン)」に回復コードを入れます。1つのコードは1回だけ使えます。入ったら新しい端末のパスキーを足し、無くした端末のパスキーを外し、回復コードを作り直してください
  • パスキーは、ふつう端末の間で同期されます(iCloud キーチェーン・Google パスワードマネージャー)。アカウントの画面に「端末の間で同期」「この端末だけ」と出ます

9. ワークスペースとプラン

役割できること
所有者すべて(プラン・席・請求・削除・所有者の譲渡)
管理者メンバーの招待・役割、設定(公開の許可・AIへの送信・閲覧者の出力)、操作ログ
編集者図面の作成・編集(席を使う)
閲覧者図面の閲覧・出力(席を使わない。無料)
  • 招待はリンクで行います(メールアドレスを集めません)。既定は1回限り・7日で失効
  • ワークスペースの図面は非公開から始まり、管理者が許すまで公開できません
  • プラン:Free(個人・お試し)/Pro(コンサル・個人の専門家)/Team(中小企業・部署。編集者の席単位、閲覧者は無料)/Enterprise(大企業、請求書払い・SLA)。詳しくは 料金
  • 無料プランでは、診断の所見・効く対策・投資の内訳などの一部をぼかして「あと何件あるか」を示します
  • 図面を移す:個人の図面は、図面の所有者が自分の編集者以上のワークスペースへ移せます。ワークスペースの図面は、管理者以上が別のワークスペース(自分が編集者以上)へ移せ、所有者は自分の個人の図面へ戻せます(組織の再編・ワークスペースを閉じる前に)。移すと移す先のメンバーのものになり、公開を許していなければ非公開になります。操作ログに残ります
  • メンバーが抜ける・退会する:その人が作った図面はワークスペースに残ります。退会した人の図面は所有者に引き継がれます
  • 請求書払いの契約:契約の終わりの30日前から、ワークスペースの画面に更新の案内が出ます。終わりから14日を過ぎると無料プランに戻ります(図面は消えません)
  • 会社のアカウントでのログインに限る(Enterprise):管理者が自社の Microsoft(職場・学校)か Google Workspace のアカウントでログインし、「設定」→「いまのログインの組織で制限する」を押すと、その組織のアカウントでログインした人だけがワークスペースと図面を開けます(招待のリンクが社外に漏れても入れません)。パスキー・個人のアカウントでログインしたメンバーは、アカウントの画面で会社の Microsoft をつなぐと入れます。会社のアカウントで最後にログインしてから24時間を過ぎると、ログインし直しが必要です。グループ会社・委託先は「メンバー」→「グループ会社を足す招待を作る」(1回限り・2日)で、受け取った人の会社を足します。自分が入れなくなる操作はできません

10. AIデータ戦略策定ワークショップの進め方

コンサルタント・社内の推進担当が、2回のワークショップで AIデータ戦略の案を作る標準の進め方です。

段階時間やることデータCADの機能
事前(1〜2週間前)—秘密保持契約。台帳・システム一覧・業務マニュアルを預かる自動作図(ルールで読む/AIで読む)、「確認したい点」の出力
第1回 前半30分全体像の共有データツアー、AIレンズ
第1回 後半90分確認したい点のヒアリング、未確認の所在を埋める、分類・責任・AIの扱いを決める3D・右のパネル、マトリクス
宿題1週間費用・計画・対策の記入予算ROI、時間軸、攻撃(対策の記入)
第2回 前半45分現状の評価と合意戦略ダッシュボード(俯瞰)、診断、攻撃の再生
第2回 後半75分戦略の柱・施策の採否、ロードマップ、KPI戦略案、採用した施策を計画に追加、予算ROI
納品—成果物の提出、顧客のワークスペースへ移す戦略レポート(PDF)、Excel 台帳、AI用 Markdown、図面ファイル、ゲスト招待・図面の移動
納品の後継続台帳・設計書・スキーマが改版されたら差分で入れ直す。定期的に更新されるシステムは自動同期にする差分の取り込み(2.4)、取り込み元と自動同期(2.5、Team・Enterprise)

コツ:①最初の画面は戦略ダッシュボードにする ②「AIに渡してはいけないデータ」から決める(AIの扱い)③数字は「仮置き」と明示し、確度で割り引く ④採否はその場で決め、保留は第3の波へ ⑤事前に預かった文書は「取り込み元の改版として差分だけ反映」で入れておくと、顧客が後で改版した版を入れ直しても、ワークショップで直した値が守られます。

11. よくある質問

Q. 顧客の実際の図面を描いて大丈夫ですか?
A. 非公開で保存し、共有リンク・ゲストで共有してください。図面は「どこに機密があり、どの対策が無いか」を示す地図なので、攻撃の下調べに使われないよう扱いに注意してください。データは日本国内に暗号化して保存しています(セキュリティ)。

Q. 図面の大きさに上限はありますか?
A. 1図面あたり、業務・部門・システムは各60、データは500、所在は4,000、期間は12までです(無料はデータ60まで)。大きな組織は、事業部・グループ会社ごとに図面を分けてください。

Q. AIに社内の文書を送りたくありません。
A. 自動作図で「ルールで読む」を選べば、外部に何も送りません。ワークスペースの管理者は、AIへの送信を禁止できます。

Q. 診断や戦略の結果は、そのまま監査・申請に使えますか?
A. 結果は図面と規則に基づく推定で、専門家の助言・監査の代わりではありません。自己評価・議論の出発点としてお使いください。

Q. 請求書払いはできますか?
A. Enterprise・コンサルティングは請求書払い(銀行振込)に対応しています。お問い合わせ からご相談ください。

Q. 自動同期のために、社内システムのパスワードや接続情報を預ける必要はありますか?
A. ありません。データCADから社内システムに接続しにいくことはなく、社内の CI・定期実行・CDC のコネクタが、書き出したスキーマや変更イベントを「取り込み用の鍵」で送る方式です。鍵はその口に書き込むことしかできず、図面を読むことはできません。送る内容に個人情報(データの値)を含めないでください。文書の口はルールだけで読み、外部の AI には送りません。

Q. 会社で Google・Apple のアカウントを使えません。
A. 「パスキーで新しく始める」で始められます(メール・氏名・パスワードは要りません)。会社が Microsoft 365 なら、職場のアカウントでもログインできます(8.2)。

Q. 会社の SSO(Okta など)でログインしたいです。
A. Microsoft 365・Google Workspace の会社は、Enterprise の「会社のアカウントでのログインに限る」で同じ効果が得られます。Okta などの SAML はご相談ください(お問い合わせ)。

Q. 英語で使えますか?
A. 画面と出力(Excel・Markdown など)は日本語と英語に対応しています。画面の上の「日本語/EN」で切り替えてください。英語の利用規約などは参考訳で、日本語が正本です。

Q. 解約したら図面は消えますか?
A. 消えません。無料プランの範囲で閲覧・出力できます。アカウントを削除したときだけ、個人の図面と自分しかいないワークスペースの図面が完全に削除されます(ほかのメンバーがいるワークスペースの図面は、そのワークスペースの所有者に引き継がれます)。有料プランの契約が続いている間はアカウント・ワークスペースを削除できないので、先に「お支払いの管理」で解約してください(期間の終わりでの解約の申し込みで構いません)。

12. うまくいかないとき

症状対処
3Dが表示されない・遅いWebGL が使えるブラウザ(最新の Chrome・Edge・Safari・Firefox)で開く。ハードウェアアクセラレーションを有効にする。3D以外のビューは3Dを止めるので軽くなります
保存で「ほかの人が先に保存しました」「最新を読み込む」を選び、変更をやり直す。上書きもできます
「席が足りません」ワークスペースの所有者が「プランと請求」で席数を増やす
AIの自動作図が使えないログイン・プラン・1日と1か月の回数の上限・管理者の設定を確認。「ルールで読む」はいつでも使えます
共有リンクで開けないリンクが再発行・無効化されていないか、共有した人に確認する
下書きが消えたブラウザの保存領域を消すと下書きも消えます。大事な図面は保存するか、図面ファイルで出力してください
「アクセスが集中しています」「図面を読み込めませんでした」少し待ってから「もう一度読み込む」を押す。続くときは通信の状態を確かめる
「このサンプルは見つかりません」URL が古いか打ち間違いです。ホームの「サンプルから作る」から選び直してください
図面を離れるときに「保存していない変更があります」保存済みの図面に未保存の変更があります。残すなら「キャンセル」で戻って保存してください
文書を入れ直したら、同じものが二重になった自動作図の反映先で「取り込み元の改版として差分だけ反映」を選び、前回の取り込み元を選んでください(2.4)
自動同期が止まった(CI で 401・402・429 など)401 は鍵の誤り・作り直した後の古い鍵、402 はプランが自動同期を含まない(解約など)、429 は1つの口の1日の上限です。「取り込み元と自動同期」の口の状態を確かめてください
パスキーのボタンが出ない・「このブラウザではパスキーが使えません」最新の Chrome・Edge・Safari・Firefox で開く。社内の古いブラウザ・http のページでは使えません
Microsoft で「管理者の承認が必要」社内の Microsoft 365 の管理者に、データCAD(サインインだけ・メールや氏名は読まない)の許可を依頼する。待つ間はパスキーで始め、あとから Microsoft をつなげます
ワークスペースが「会社のアカウントでログインし直すと開けます」会社の Microsoft・Google Workspace のアカウントでログインし直す。パスキーで入っているなら、アカウントの画面で会社の Microsoft をつなぐ
パスキーも回復コードも無くした運営もアカウントを戻せません(本人を確かめる情報を持たないため)。新しく始め、ワークスペースの管理者に招き直してもらってください。ワークスペースの図面は残っています
英語(または日本語)で開いてしまう画面の上の「日本語/EN」で切り替える。人から受け取った URL に ?lang=en が付いていると英語で開きます

13. 用語

用語意味
所在データがある場所(業務 × 部門 × システム × 期間 × 作成・参照・更新・削除)
AI-ReadyAIに渡せて、所在・責任・意味・品質が整っているデータ
物理分離共有の基盤から切り離して守るべきデータ(人間中心のデータ管理)
データドメイン責任範囲ごとにデータをまとめたもの(データメッシュ・DDD)
ワークパッケージ移行計画の作業のまとまり(TOGAF Phase E/F)
波(第1〜3波)戦略のロードマップの段階
取り込み元図面に内容を入れた文書・台帳・スキーマ。前回の内容を覚えておき、入れ直したときに差分だけを反映する
同期の口・取り込み用の鍵社内の CI・CDC のコネクタから図面へ送るための受け口と、その口にだけ書き込める鍵(dcs_ で始まる)
破壊的なスキーマ変更列の削除・型の変更・テーブルの削除など、そのデータを受け取る側が壊れうる変更